『SEARCHER』全四話を読んでいただき、ありがとうございます!
主人公は最後にパーティー入りしたサラマンダーで内容は彼とドクトル・コーラルの歴史という脇道を突っ走った作品ですけれど、どうしても書きたかった話でもあって、この話を皮切りに拙宅特有の世界観が現れ始めることと思います。
と、いうわけで。
下からは裏考察について書こうと思います。settingと被るところもあるので、まあ、ほどほどに。
ぶっちゃけて言ってしまうと、今回の話にはオリキャラが多い。
まず、ミンウ。
他ナンバーで何度か登場している名前だけど関連させた設定はない……という残念な裏話がある。orz
『SEARCHER』では第一話で性別が発覚しているけれど『届けられた言葉』では完全に男として扱っているからビックリした人も多いと思う。ゲームでも男性だったしね。ジタンたちも男としか思っていません。
彼女は完全に導入役というか誘導役というか、キーパーソンというには大袈裟かもしれないけれどサラマンダーの人生においては重要な役割を果たしている。これを切欠に、従妹としてサラマンダーと細々と交流を持つことになるんだろうな。
彼女を主人公とした話を書く予定は無いけれど、どういう経緯で彼女が男装して開拓団に入ったかは決まっているし、今後どういう人生を送っていくのかも大まかに決めてある。今後の物語で登場することもあると思うので、どうぞよしなに。
次に、エバーラング族の族長。
彼女の名前は決まってない。今後の展開によっては名前が付くこともあるかもしれないけれど、今回は必要ないだろうと思って未定のまま。
彼女はミンウと同じくキーパーソンとまでいかずともサラマンダーの人生に大きく関わってくる人で、小説に登場するかは置いといて、サラマンダーとの付き合いは親密になっていくと思う。
ちなみに彼女はサラマンダーとミンウの祖母だけど、サラマンダーにとっては母方に当たるからサラマンダーに族長になる権利はないという設定があったり。
最後に、ルフェイン族の族長エルデ。
彼は軽い性格の持ち主だけど、なんだかんだで苦労人だったりする。経験豊富だし考え方もしっかりしているし年齢はサラマンダーと同じくらいと考えているから、もしかすると友人関係になったりしちゃうかも。……あれ、それも面白いな。
彼もまた今後の物語に登場するかは分からないけれど、歴史的に見たらかなり重要な人物。現在構想中の百年後の物語の主人公たちの中には彼の子孫がいるんだけど、まあ、それはまた別の話ということで。
『SEARCHER』では彼らと出会い自分の生い立ちを知ることによって、サラマンダーがどのように変化していったか自覚する過程を書こうと思った。
そして忘れてはならない、フライヤ。
初対面のときにこそ喧嘩腰だったサラマンダーとフライヤだけど、よく二人きりで話をしていたり共闘したりと、なんだかんだで二人は仲が良い。それに短い間でもしっかりと信頼関係ができあがっているように見える。
フライヤは冷静な視点を持っていながら好戦的で、自分の意志を貫き通す頑固さと強さを持ち合わせている。良い意味で遠慮が無く、悪い点を指摘する潔さもある。それってサラマンダーと似ているんだよね。だけど二人は思考や感性が違うから、衝突することもあるし討論する楽しみがある。それに自分が見ていないところを相手が見ていてくれる安心感もあるんじゃないだろうか。
一、二、三話ではサラマンダーの心の中では戸惑いだったり疑問だったりが漂っているんだけど、フライヤと話して、それまで付きつけられてきた物事を笑って済ませられた。
それは旅の中で築いてきた絆の証だったり、私の妄想へ続く伏線だったり……ふふふ。
なんだか変な感じの後書になってしまいましたが、ここまで目を通していただき本当にありがとうございます。
今度は『届けられた言葉』の後編でお会いしましょう!
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